夕日の写真展開幕
関西国際空港旅客ターミナルビルで、「日本の夕陽百選」と大阪の夕日などを集めた写真展「夕陽の国際空港ギャラリー」が始まった。国内航空各社が軒を連ねる国内線チェックインカウンターをそのまま使った奇抜な展示で、空港関係者や利用者の目をひいている。
展示会場となっているのは、国内線チェックインカウンター北端部の約22メートル。9月末まで日本エアシステム(JAS)が使っていたが、使用するカウンターの長さを約半分にしたため不要になり、賃貸契約が解除された。このため、所有者である関空会社が「空き家」となったカウンターの利用方法を検討していた。写真展は、空港島が民間団体の主催する「日本の夕陽百選」に選ばれた夕日の名所であることをPRするとともに、空港利用客の憩いの場にと企画。日本の夕陽百選選考委員会や大阪21世紀協会などから、コンテスト入選作品など83点の夕日の写真を借り、来年1月までの3ヶ月間の予定で展示を開始した。
チェックインカウンターは空港施設の中では、もっとも人目につく場所。カウンター前を通る人たちは思わず写真に目を向け、カウンターに近づき、つり下げられた夕日の写真をじっくり眺める人もいた。
関空会社広報課は、「閑散としていたカウンター前に人が立ち止まるようになり、まずは成功と思っている。空港関係者や利用者の反応をみながら、カウンター前のロビーに人が集まるような新たな演出を考えていきたい」と話した。
産経新聞 平成12年11月3日(金)より
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