お年寄りの旅行
高齢者社会を反映して、達者なお年寄りの旅行が増加している。国民全体の年間平均旅行回数2.58回なのに対して高齢者は3.3回と多い。
財団法人老人クラブ連合会の旅館・ホテルについてのアンケートによると、もっとも不満が多いのは浴場で、手すりがない、滑りやすい、お湯や水の蛇口が使いにくい、浴室の近くに係員がいない、緊急時の連絡ボタンや電話がないなど。そのほか2階以上はエレベーターが欲しい、鍵の使い方がややこしい、バイキングはトレーと料理を乗せたお皿が重すぎるなど、さすがにお年寄りじゃないと気づかないこともいくつかある。
当然ながら料理は量より質、お酒をあまりのまない女性向きの料理が少ない。部屋については、トイレ付きでないと夜中に不便、女性用の小さめの浴衣が欲しい、表示案内の文字を大きくなど、切実なのもある。
(嶽) (2000年 大阪新聞より)
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