谷地温泉の姉妹宿

 みちのくの秘湯・谷地温泉は、その泉質が秀逸なことや、開湯いらい400年、湯治場としての原点をしっかり守ってきたひとたちの努力で、バブル崩壊後も不況もどこ吹く風、年ごとに利用者は増えるばかり。いまどき、これほどはやって、笑いがとまらないのは、ここと秋田の鶴の湯をはじめとする乳頭温泉郷ぐらいのものだろう。
 八甲田山麓・谷地温泉は静かな環境の一軒宿だが、最近では全国から評判を聞いて来湯する客のために、従来の湯治客が長期滞在を希望しても部屋がとれない。そこで12キロほど離れた十和田湖町の九重滝近くにその姉妹湯治宿「おいらせ」(エ0176-23-1111)をオープンした。清潔で環境もいい。湯治宿泊料金は1人3,700円(布団つき)。自炊がおすすめだが夕食2,000円、朝食700円。露天風呂ありだ。

     (嶽)   (1999年 大阪新聞より)

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