「こだま」の料金

 読者の投稿欄を読んでいて、なるほどと膝をたたいたことがある。例えばJRの新幹線で最近めっきり増えた「のぞみ」である。乗りやすい時間帯の「のぞみ」が増えるのはいいが、「ひかり」や「こだま」は押しやられるような印象があり、やがて「のぞみ」がメーンになりそうな気配すら感じられる。
 当然料金も高く、ジパングも使えない。JRにいわせると「時間を売っているのです。早く着くのですから、その分料金がかさんでも当然です。」理路整然でグーの音も出ない。
 さて、ここからが投書氏の唸らせるところである。「なるほど、よくわかりました。それなら『こだま』の特急料金は半額にしてください。なぜなら『のぞみ』や『ひかり』よりも時間がかかるのですから」という理屈だ。JRの言い分もあるだろうが、世界の通念からするとメチャ高いのだからこの際御一考を。

     (嶽)   (2001年 大阪新聞より)

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