夕陽と朝日の郷づくり協会通信 2004年1月号

NPO法人 日本列島夕陽と朝日の郷づくり協会

 

あいさつ

NPO法人 日本列島夕陽と朝日の郷づくり協会
専務理事 二木 賢治

 国内外を揺るがす出来事の続いた2003年も過ぎ、2004年の幕開けとなりました。しかし、年は変わっても、今年も大きな変化が予測されています。各市町村にとっては合併あるいはそのための作業も大変大きな問題であり、本年もまた変化に次ぐ変化の始まりの年といえそうです。
 その一方で、人々は心の安らぎを求めてさまよっています。確固たるものだと信じていた現実が意外に脆かったということを知って、自分にとって確固たるものは何かと探し求めているのです。
 私どもはそういった実状を踏まえ、いつも変わることなく人間の心身に栄養を与え続けてきた唯一無二のもの、天然自然の朝日・夕陽への回帰を推進してまいりました。朝日・夕陽の素晴らしさは単にその光景だけにとどまらず、光景を通して見る者の心、精神に大いなる効果をもたらしてきたことです。人間の存在した頃からずっと……。
 釈迦に説法になりますが、当協会では、皆様方との協力のもと、この天然の資源を核にしたまちづくりをますます推進していきたいと存じます。揺らぎ続ける時代だからこそ最も必要なことであるとともに、住人・観光客に安定感を与え「良い町」「素敵な所!」と感じていただける「まちおこし」の近道と考えております。今年も、この信念で進んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。


■2003年度に当事務局が行った「日本の夕陽百選」「日本の朝日百選」
「日本の夕陽の宿 百選」のPR
1.2003年度版パンフレットの制作。          
2.「日本列島夕陽・朝日の旅展」を各地で開催。(詳細は次ページ)
3.各メディアの問い合わせに対して「夕陽」「朝日」百選の市町村・宿を紹介。

■2003年度開催の「日本列島夕陽・朝日の旅展」一覧
 展覧会に際しては「日本の夕陽百選」「日本の朝日百選」の全市町村および全施設からの夕陽の写真、「日本の夕陽の宿 百選」の宿の中から当事務局がお預かりしています全写真を展示。「日本列島夕陽・朝日の旅」パンフレットを500部以上配布いたしました。

○ 1月 大阪市北区梅田スカイビル 空中庭園展望台ギャラリー
  ・百選のまちからのポスターを同時に展示。展覧会期間終了後、ポスター希望者に抽選でプレゼントしました。大人気を博しました。
・NHK(関西)のテレビ番組に取り上げられました。
○ 2月 神奈川県箱根の高級旅館(同時通訳できる国際会議室も整備)「桜庵」
  ・「来られたお客様にご満足いただけるように……」というご主人の依頼により貸し出しました。因みにこの宿からは夕陽・朝日は見えません。
○ 3月 恒例となった彼岸前後の四天王寺伽藍内
  ・この展覧会から現代書道家の会「名筆研究会」の先生方のご協力により、各地の「夕陽」「朝日」の写真を見て書いていただいた現代書も一緒に展示し、全国でも初めての取組みに3つの新聞で取り上げられました。
○ 5月 大阪市北区北新地「みちまちスクエア きた」の美術展示スペース
  ・大阪事務所のある道県に呼びかけ、展示作業に協力していただきながら各県のPRポスターを展示。申込のあった市町村・宿・県のパンフレットは飛ぶように持ち帰られてしまいました。
・ここは約150坪ほどあるスペースですが、国土交通省の管轄の場所。
・こうした全国的規模の展覧会を主にしたPRを行ったのは初めてということもあって、多くの人が愉しんで興味深く集まってこられました。
・というのは、まず自分の故郷であるとか行ったことがある、知合いがいるというような自分に何らかの関係のある県のポスターや市町村の写真を探し、そこのパンフレットをつくづく見て、それから全部を見いくという姿が多く見られました。グループで来られた人達はさんざん思い出話をされたり、ポスターや写真の前で携帯電話でお互いに写真を撮ったりと、なかなの盛況ぶりに私どももびっくりしました。
・PR用のビデオをお持ちの市町村からそのテープをお借りして、相当な大型画面で放映しました。
○ 7月 大阪伊丹空港
  ・空港バスの停留所に向った大型ショーウィンドウ2ヶ所に、31ヶ所の「日本の夕陽百選」「日本の朝日百選」のまちの写真とその写真を見て書かれた現代書とを展示。
・いわゆる展覧会場には来られない職業の方々にたくさん見ていただけました。もちろん旅に興味深い方々も含めて……。
○ 7月 愛媛県双海町 夕日のミュージアム
  ・現代書と夕陽百選のまちの写真とを組み合わせた展覧会が、百選のまちや宿を巡回する出発地として、まず双海町で開催。
○ 8月 兵庫県西宮市 新西宮ヨットハーバー
  ・ヨットハーバーでの展覧会は初。兵庫県内でも落ち着いた方々の訪れる所であり、現代書と写真の組合せは見る人達を満足させたようです。
・海を見渡せる館内では季節ともなると夕陽が見え、散歩や撮影に来る人がちょっとお茶を飲みにこられ、展覧会をじっくり味わって行かれる姿も目につきました。
・ゆつくり落ち着いて見られたと好評、専務理事の杤山氏もヨットハーバーの夕景を自ら撮られた写真を共に展示するという協力ぶりでした。
○ 9月 大阪市天王寺区 四天王寺伽藍内
 

・この度の展覧会では現代書は詩人の安水稔和氏が主宰の「詩誌火曜日の会」の会員の書かれた詩、テーマはもちろん「夕陽」ですが、その詩をA1大に発想豊に表現していただきました。作品は25点。
・従って、現代書1作品に対して3ヶ所の夕陽百選のまちおよび宿の写真を展示いたしました。前回よりも迫力があり、解りやすくなりました。
・パンフレットを手渡しすことにも慣れ親しんでいただき、見学に来られた方のお話もたくさんうかがうことができましたし、アンケートにもたくさん答えていただけました。
・ 9月21日伽藍内の庭で「公開揮毫展」を開催、「名筆研究会」の5名の先生方に1..5m四方の大きな紙を貼ったパネルに『祈・世・界・平・和』の文字を一字ずつ書いていただきました。あいにくの雨模様でしたが、開会時間の17時直前に雨が止み、書き終わったときには魔法をかけたように五重の塔の上に半円の虹、そして大鳥居をくぐってきたかのような煌めく夕陽が出現。その時の感動と興奮は関係者間では語りぐさになっています。

 

○ 10月 兵庫県神戸市元町 兵庫県民会館
  ・「名筆研究会」の展覧会において、前述の四天王寺伽藍内で展示された作品25点と50ヶ所の「夕陽百選」のまちや宿の写真を展示。兵庫県内外の文化人・マスコミ関係者が多数来られました。そのことは神戸新聞に掲載されました。
○ 10月 長野県野沢温泉村 おぼろ月夜の館
  ・長野県での初の展覧会。この時期、野沢温泉村では夕陽の名所の「見晴台」まで夕焼けバスを運行して案内するイベント期間中、それに関連しての展覧会。その開催初日を目指して「名筆研究会」から5名の先生方が感謝の気持でいかれました。それに対して野沢温泉村観光協会の事務局長さんが全ての手配をし、案内してくださってありがたかったと先生方からのご連絡がありました。このような夕陽を媒介にして異分野の方々や地域の交流が、もっともっと広がることを願ってやみません。
・この風景はHP「朝日・夕陽の放送局」に写真を掲載しています。
○ 11月 大阪市北区北新地「みちまちスクエア きた」美術展示スペース
 

・前回以上に大きな規模で展示しました。ふるさとを求めて、これも前回以上の人々が見にこられました。
・一部の市町村と宿から来場者へのフプレゼントの特産品を提供していただきましたが、それを三角クジで抽選してその場で当たるというイベントにしました。大変盛況でワイワイ楽しく人が集まって来て、夕陽談義に花か咲きました。知らない者同士も夕陽の元では童心にかえってワキアイアイ。
・2回目となった今回の展覧会の最終日を迎えるまで、何人もの見学者、関係者が「次はいつされますか?」と尋ねます。なるべく早くやってくださいという人も多数いるしまつ。

 

○ 12月〜2004年1月 姫路市 姫路ワシントンホテルプラザ
  ・姫路市で初めての展覧会を開催。ホテルのスタッフも初めてのイベントで対処法がわかりません。でも、そんな中、朝日新聞の記事になり、読者が見にくるたりして、夕陽の魅力を再認識されているようです。
12月〜2004年1月 和歌山県白浜町 ホテル古賀の井

 

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