四天王寺(してんのうじ)
今から約1400年前、聖徳太子が建立(こんりゅう)した日本仏教最初の官寺。特色ある伽藍(がらん)配置は「四天王寺様式」と呼ばれ、西門の鳥居は日本最古の石造りの大鳥居の1つで、国の重要文化財。
四天王寺は、西の海に沈む夕陽を拝して、西方極楽浄土(さいほうごくらくじょうど)を観想する「日想観(にっしょうかん)」という修行で名高い寺である。創建当時はすぐ西が海、彼岸の中日に夕陽がちょうど真ん中に沈む大鳥居が極楽の東門にあたるとされ、多くの人々の信仰を集めてきた。現在の四天王寺は都市化の波の中で海からも遠く離れ、入日を見ることはできないが、黄金の夕陽を拝した発祥の地として誇り高く、今も人々の心のふるさととして愛されている。
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